ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2020.5.13 13:09

PCRシーヤ派に足りないところ

「PCRシーヤ派」と「PCRスンナ派」の論争になって、
朝も昼もワイドショーは「PCRシーヤ、全国民シーヤ!」の
大合唱。
現場の医師や検査技師の話を完全に無視して、よくやるよ。

PCRシーヤ派が活動勢力を広げていたイギリスでさえ、
「PCR検査を増やすことが、逆に感染拡大につながる
可能性がある」
「むやみに検査するより、絞って検査したほうがいい」
と言いはじめています。

参照記事:
世界が評価を変え始めた~日本は新型コロナ感染抑止に成功している

健康不安を煽りまくれば数字がとれる状態らしいけど、
「糾弾のポーズ」さえ見せれば、数字がとれる世の中でも
あるのだろうか?
シーヤ派の姿って、ストレス発散、自粛疲れの駄々っ子
にすら見えるのですが?

国会でもシーヤ派に影響された強硬な議員が吠えていたけど、
ただのわからずやのモンスターみたいなことになっていた。

「PCRスンナ派」は、別に「まったくスンナ!」とは言って
ないわけです。
医師が、患者の様子を観察して、問診して、X線やCTで、
肺の画像を見て、肺炎像が確認され、
これはコロナの疑いが濃厚だという所見の上で、
適切かつ必要なPCR検査が行われているわけですよ。
「必要のないPCRスンナ」なんですよ。
的を絞って、無駄な検査をせずに済んでいる、
どうしてそこがわからないんだろう?

現場の懸命の努力のおかげで、
日本においては、圧倒的に死者数が低く抑えられている、
誰の目から見ても明らかなデータが出ているのだから、
日本の新型コロナ医療はうまくいっていたんだ、
これまでの積み重ねでもともと定着していた肺炎医療や、
CTの普及、ひたすら執念で救命のために戦う医療関係者、
決して突貫工事なんかでは成立しないこの日本の医療に、
ありがとうと感謝するのが本筋だと思いますよ。
シーヤ派には、そこがないですよ。

それから、
「8割は人に感染させていない」
これ、どこへ蒸発したん??

PCRシーヤ派よ、目を覚ませ~~!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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